こんにちは。株式会社PIALab.の田中です。
沖縄に何回かお越しいただいた事がある方ならご存知かもしれませんが、
第一牧志公設市場周辺はアーケード街になっているんです。
下図の写真は『市場通り』というのですが、こんな通りがいくつもくっついてできています。
突然ですが、これ上から見たらどうなっているか気になりませんか?
普段はアーケードで空が見えないですし・・・
そんなわけで、第一牧志公設市場の屋上からまちぐゎ〜(市場)の街並みが一望できると風の噂で聞き、
第一牧志公設市場組合長の粟国さんにお願いして、知られざる第一牧志公設市場の屋上に案内していただきました。
2階より上は関係者にしか上がれないので、未知の空間です!
果たして、この扉を開けると一体どんな風景が広がっているのでしょうか?
ジャーーーーン!!
田中「おお〜新鮮!!あ、ここ市場通りのアーケードですね」
粟国さん「そうそう。そもそも、ガーブ川っていう川に沿ってこの市場通りのアーケードが作られているんだよ。」
田中「え?あの通り川に沿って作られてるんですか?でも川なんてどこにも見えないですけど・・・」
粟国さん「それは、川に蓋をしてるからなんですよ。」
粟国さん「公設市場から『市場通り』を挟んで向かい側の『水上店舗』という建物はその名の通り、ガーブ川に蓋をした上に建造されてます」
粟国さん「戦後、第一牧志公設市場周辺は闇市として栄えてたんですよ。」
粟国さん「この闇市をもとに現在の第一牧志公設市場ができたんだけど、近くに流れていたガーブ川が厄介で、
度々氾濫が起きていたり、生活排水などであまり綺麗な川とは言えない状況だったんです」
田中「あ、そこで、ガーブ川に蓋をして現在の形になっているというわけなんですね。」
粟国さん「ガーブ川に沿ってアーケードが作られているから、上から見るとガーブ川がどう流れているかがわかるんだよね〜」
田中「本当だ!確かに緩やかにカーブしていますね!」
ちょっと気になって調べたので余談ですが、ガーブ川はの語源は、
下流部が昭和初期に至るまで湿地帯であったことから、
地元の言葉で湿地を意味する「ガーブー」よりガーブ川と名付けられたようです。(wikipediaより抜粋)
上から見てわかる歴史もあるんですね。そう考えると、ただの道だと思っていた通りも見え方が違ってきます。
皆さんも、「この下、川が流れてるんだよな〜」とか考えながら、歴史歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか?